2025年07月17日

介護

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お腹がいっぱいになったら、エネルギーになるけれど
持久力とは別物。
小さくとも希望の光を心に保ち続けて、何とか動けたあの頃を
ふと思い出しました。

今日は父の所に、会いに行って来ました。
穏やかな可愛いおじいちゃんになって、あの入所前の
状態からは信じられないような落ち着きっぷりで
つくづく良き環境で介護して貰って安心感を得たのだと思います。

良かれと思って介護している中、認知症とは言え、酷い事を言われて
心が折れ、あのまま続いていたらと思うと
本当に恐ろしい事になっていたかもしれません。
共倒れも有り得たと思うし、何が起こっても不思議ではない
介護する側もされる側も、ギリギリな所で生きている瞬間が
あるんですよね。
数日前は、母の施設へ面会してきたのですが
父同様、安心出来る状態でした。
母は配膳やお洗濯などのお手伝いが出来て
ヘルパーさんに褒めてもらうのが嬉しくて
イキイキとしています。
感謝です。
私への暴言はあの時の感情は、すっかり消えてしまったのでしょう。
不思議なものです。

あの時ボロボロに疲れて、精神状態がズタズタになって
娘だからと言って、どうして苦しまなければならないのか
高齢な両親が人生の終盤で、ただ普通に穏やかに暮らせるように
整えてあげたいだけなのに、本人達は認知症はウソで正常だと信じ
むしろ娘が病気をでっちあげた悪者であり、盗人で信じられない存在だと
罵り疑いをかけ、どんな事をしても不信感の塊で
出来ない事は命令し、やらないと親不孝者扱いをして
蔑むのです。
あの頃は、冷たく立ちはだかる壁が伝わって
介護のプロに託さねば終わらないんだなと確信しました。

最初に相談した社会福祉士の方が、とても親切な方で
どんな状況でも歩調を合わせて、次のステップをサポートして
見守り続けてくださり、どれだけ救われた事でしょう。
後に両親それぞれに合った介護サービス、ケアマネを紹介され
私自身、関わり方を学べた気がします。

二人の介護サービスの利用時や入所の手続きも含め、嘘も方便で
タイミングは母が先に認知症になり、一人づつ進めていって
何とか最終的に入所出来た時は、本当にやっと苦しみから解放されるんだと
霧が晴れたような感覚でした。

今、介護で苦しんでいる方が限界を感じているとしたら
もう十分頑張ったのだから、次の段階へ進んで欲しいと思います。
親が自分を捨てるのかと訴えたとしても、落ち着けば
そんな時の事は忘れてしまうようなので、安心してください。
上手に伝えられず、ダラダラと書き綴ってしまいましたが
親も子も、それぞれの人生を全うする為に、我慢をし続けてはいけません。
最善への道を見つけて、前に歩いていきましょうね。







ラベル:家族
posted by くるみ at 22:51| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月03日

やっと。

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エッと思うほどの暖かい日、夜になっても家の中は20度あり
日中はシャツ一枚でも大丈夫なほどでした。
ありがたいけど、この温暖に慣れてしまうと
例年通りに戻ると、柔な私は寒く感じてたまらないのですよ。
と、つい自然のなりゆきに文句してしまいました。

小春日和の今日、私はかなり達成感を感じてます。
と言うのも父94才を昨日、ようやく施設に入所して貰って
押しつぶされそうなほどの不安が軽くなったのです。

母が入所してからの4年間、父とはぶつかってばかりでしたから
どんどん目が悪くなり現在ほとんど見えていない状態でしたし
認知症の症状も進むばかりでした。

7月から三度の腰椎圧迫骨折、もしも次に転倒したら
歩けなくなる大怪我で寝たきりになるだろうと
常々考えてしまっていたし、もしも火事を起こしてしまったら
家に近くに川が流れているのですが、落ちてしまうかもとか
独り暮らしは無理だと、本人にはずっと話し合いしていたのです。

認知症だと言われていても認めていない父は
出来ていない事そのものをヘルパーさんのせいにしたり
不都合が生じるとすべて盗まれたからと言い
お金に執着のあまり、ヘルパーさんに買い物する内容をお金で制限し
自分が食べる食事でさえ満足に作って貰えないような状態だった事
作り置きお料理が見えない、何処にあるか忘れてしまう
レンジで温めたら、それは冷凍の肉だったと言う時も。

近頃は毎日介護の力を借りてきたのだけど、一日の中で
わずか2時間、または30分は助けて頂いた事でどうにかやってこれたのでした。
誰も居ない時は薬の飲み忘れや違うものを飲んでしまったりと、
一日でも早く施設で安全に暮らして欲しいと願っていたので
やっとです。

語りつくせぬような、考えられないような妄想をし
被害を受けたなどと、認知症特有の症状がどんどん強くなって
私やヘルパーさんを泥棒扱いする言動に、病とは言え
もううんざりで、私としては限界にきていました。
そして耳が遠い為、こちら側の話をきちんと理解できないので
常に大声で話しをせねばならず、本当に親を虐めている娘のように
映っていたのではないかな。

入所を拒み続けてきた父ですから、当然嫌がりましたが
施設の方はさすがプロです。
話をどんどん変えながら意識を私から反らし、そっと離れていき
部屋に連れて行ってしまいました。
ですから私に対し今は不信感、暫くは面会はせず
スタッフさんが「娘さんはお仕事で暫く東京に行ってしまったから
会いに来れないそうです」と言ってくれていて、見守る事になりました。

もしも大騒ぎして食事もハンスト続けて何てことになってしまったら
退場だなと一抹の不安はありましたが、今日施設に行き様子を聞きましたら
昨夜も今朝もお食事を完食し、ちゃんと睡眠し
先程はお風呂に入れて貰って、入所者の古株さんから話しかけられ
楽しそうに会話していたとの事、さすが介護のプロ集団ですね。
本当に感謝でした。

父は「ずっといる気はなく、しょうがなく少し泊まるだけだ」と
言っているそうなのですが、なんとか落ち着いて穏やかに過ごしてくれたら
自分ではしてあげられなかった快適な暮らしになると
胸を撫で下ろした所なのです。

長々詰まらぬ内輪話をごめんなさいね。
介護で苦労してきたので、世の介護に追われている多くの人にも
きっと良きタイミングが来るから、今は大変辛くても
無理し過ぎず、出来る事をすればいいのだとお伝えしたかったのです。

施設探しのお話はまた🎵


ラベル:家族
posted by くるみ at 22:45| 神奈川 | Comment(2) | TrackBack(0) | 介護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする