もしも今も私が犬を飼っていたら、毎日暑さに弱いあの子達の
熱中症を心配し、あれもこれもと気を張っているだろう。
年々亜熱帯化している中で、人も動物も健やかに過ごす事は
大変な事だから、少しの気の緩みが命取り。
夕方、犬の散歩をしている人を見かけ
心が痛んだのだった。
黒い巻き毛の小型犬は、道路の端っこのブロック塀ギリギリを
きっと、日影で少しは冷たいであろう部分を
経験から学習し、歩いていたのだと思う。
それでもあの飼い主さんに、悪気は無いのだろうし
夕方だし、犬は散歩したいだろうし、大丈夫だろうと考えての事かもしれない。
真夏の真昼間では無いけれど、今日の気温は夕方も35度あった。
今まで通りのルーティンだとしても、とても怖い事なのだよと
心中では叫んでいた。
とにかく防げる事は最大限の考慮をはらい
健やかであれと願うばかり。
ナツメがハァハァすると、エアコンの設定温度を下げたい衝動に
いつもかられ、家人には「お犬様様だな」と嫌味を言われていたなぁ。
当たり前じゃん、この子達は暑さの弱い体質だもの
エアコンの一度や二度下げて快適に過ごせるのならば
してあげたいじゃないねぇ。
犬のいない二度目の夏は過ぎていく。